サイバネチスク奉行所

2009.02.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
妖怪たちの住んでいる世界で起きた出来事を掲載している絵入り新聞。日刊でございます。
2023年7月に5300号をこえました。
Yokai World Illustrated newspaper. Updated daily. 妖怪世界报纸。每天更新。दुनिया अखबार दानव. दैनिक अद्यतन.
1-5 Ura-Ginza Yokai World. Yokai Tozai Shinbun office.
2009.02.28 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●二十七日、どよどよ橋市の飼育場で飼われている二羽の化け鶉から鳥インフルエンザヱモンHだな亜型が検出されたとの報せでございますが、毒性はスケスケで薄かった模様。悩林水惨省は飼育場への立入制限、鶉舎の消毒を実施、近隣の鳥たちにも一斉献身を執り行うとのこと。
2009.02.27 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.26 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
経 こんちわー先生居ますか
古 オヤどうしたんだい一体
経 どうしたも堂守も無いですよ何でも大分前からゴタついてたお裁きが和解ってのになってた……んですってネ?
古 アァあたしら本が電気にかけられちってるっていうアレかい
経 そぅグングニルだかオデンニルだとかいった名前のヤロウです
古 蒟蒻屋じゃないんだョ全く
経 横書きのもんはどうも苦手でして…先生に訊きに来たんですョ
古 そうかいデモお前は今はコッチに住んでるんだから写真鏡にも撮られないし今度の和解うんぬんには関係ないと思うがね
経 へェそうですか
古 和解からの除外を求める動きが巨大になれば又ごたごたするかも知れないが時流としてはだね…
経 先生どうもチンプンカンです先生よりだいぶワカイもんで
2009.02.25 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
濃縮還元漢汁使用 極美品
一壜 八〇〇ペソ 贈答包装別途
イワクツキ果工会社
◎ダウンロードし放題ですっテよ
◎一万五千種類もあるんだっテよ
◎但し指パッチン単音ですっテよ
ま目まじ目きれい目いいつと目
しかくおお目そろばんづく目
2009.02.24 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 広告
●日の本は岩戸神楽の昔よりナドという歌もございますがドウヤラ雌様の方に撰択の主導権というものはございますようで二十一日に水惨研究所死歯垣島支所のしばがき達が椰子蟹の精の雌は自分よりドデカイ体格の雄にしかなびかないという聞き取り調査の結果を発表したコトを受けて毎朝の日課に椰子蟹の精をもりもり食べるという事を組込んで日々の楽しみにしていた島のヒザマ達などは「ある程度の大きさになるまでアイツらを食べないようにしようコケー」と放し飼い(ではナイ)話し合いを致しましたとの事。
●今回の調査が出るや直様に「女子衆の撰択範囲に入る為には体格なり」等々広告文をチラつかせて椰子蟹の精をたぶらかしている詐欺なマジムンがおるとかおらぬとか。よくよく第一触覚を利かせてご注意めされよ。カニカニ。
2009.02.23 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●二十一日午前四時、中村又五郎さんは蓮台座への乗り込みに発せしとぞ。その齢は九十四歳(大正甲寅の生れ)にして人間界俳優中の長老の一人だったダケにあちらでは惜しむ声の多いこと頻りと綴るは
蓮に乗て百十一年目の 凹 田 彦 作
2009.02.22 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.20 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●当時、霞がが浦に於ては、たなごの精を初めとする在来の水棲物と、南方から渡来して内地雑居を拡大して来たおおたなごの精たちの領地奪取合戦が激しくなっており、水中は麻を乱したがごときの有り様にて、在来種には甚だ落城多しとぞ。
2009.02.19 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.18 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●十七日、荒武者川署は珎しい表札ばかりを狙い掠め盗っていた妖鶏を捕縛。お調べの結果、その数およそ二百九十枚。便座(がんばり入道)や西風(鎌鼬)果てはクレーター(桂男)型の表札等その範囲の広大無辺さに捜査陣は驚きの表情。
2009.02.17 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●十五日、アッカンベイ国のテキーラサス州あたりに、過日発生した人工バックベアード衝突事故で発生したと思しき破片が落下して来たとの外電。アッカンベイ国の連邦航空機愛好局は落下物の検証に動き、衝突事故によって発生した破片なのかどうかの確認に大きな眼をおっぴろげておりますとのこと。
2009.02.16 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●十四日、かねてから飛来が予測されている北地の天鵬殿(てほどの)を監視する為、アッカンベイ国は遠路はるばる海を越え、国内でも有数の沙虱(いさごむし)を配備して四六時中見廻りをさせておりますとか。
2009.02.15 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.14 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●十三日、春一番の幕切れを待ってましたとばかり各地では風神様が大疾駆。ろくろ首は吹き流し、人魚は鯉幟のごとく飛び交い散るなど少々時節尚早なる春あらしダゾナもし。
2009.02.13 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●十一日、苺の新品種「美人さまー姫」が栽培成功をしたとしてお目見え。この新品種はひと粒が十センチ近くもあり、御幣型につらなっているという大粒ですが、驚く勿れナントひと粒十万ペソも致しますとか。
2009.02.12 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●ああら芽出度や本日は建国記念日、紀元節ということで各地へと紅白饅頭を配る八咫鴉たちが三々五々の七拍子。大空での衝突などを懸念して、とびものや千々古などのおばけ達は暫しのあいだ自由飛行お取締まりとなりました。
●各戸各戸へと届けられる紅白饅頭を製するため、全国の優秀なる小豆洗たちが二六六九名ほど動員され、小粒大粒うわん粒だいだら粒の四等級に分別された小豆を洗浄した後ち、温羅と鬼新太夫の鍛造した大釜により茹でられましたとか。
2009.02.11 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.09 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
メリシ・コールダー/作 海茉 宙漣房/訳
白い満月西の空 下がって遠く鳴る鼓
音に集まる影達は 篭手と兜が青づくめ
あかつき前に打ち揃い 馬にまたがり歩み立つ
これは一体何者ぞ けだもの追いの者どもぞ
ふざけた手紙の文面が 事の起こりでその初め
巻かれた羊皮の真ん中に ポツポツ並んだ蟹文字は
ケダモノ・アザムキ・ナガラエテ アラシカスミノ・オモイゾメ
イガタス・ハギルノ・オトヅレヌ ノベニカオルカ・ベニノクサ
イガタス・ハギルノ おぞましき 身の毛のよだつ 蛮獣ぞ
イガタス・ハギルノ おぞましき 身の毛のよだつ 蛮獣ぞ
太き穂の先並べ提げ 駆れば撒き立つ馬ごやし
兜鳴る鳴るひづめまで 響くその音はげしけり
居並ぶ乗り手のその中で 最ものろき脚並みは
鼠色をばたたえる池に ほど近く住む足軽で
姓はバンゲル名はネルノ あぶみ踏むさえ大剣呑
弓箭(きゅうせん)・槍突き・追い羽根も 苦手でござるこの者は
しかれど誉れのある技の ひとつのみありその喉(のんど)
突き抜け伸びたる高音は 歩くラッパの呼び名あり
国守のふざけた文面に 従い馳せる同輩に
イガタス・ハギルノ追いやろと 血眼駆ける同輩に
自慢の喉で呼ばれども 明けの小鳥が邪魔をして
次第に離れてその影は 豆粒・炭の粉のごと
ネルノ・バンゲル おくれたち やがて荒れ野に ひとりぼち
ネルノ・バンゲル おくれたち やがて荒れ野に ひとりぼち
装備を固めているとても イガタス・ハギルノおぞましや
これではまずいと手綱打ち 速度をばすぐ上げんとす
その時あたりの狩り声に おどろき目の覚めたる体(てい)の
一羽の蝙蝠とびだして ネルノが面(おもて)へぶち当たる
(つづきはまた)
2009.02.08 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 小説
●先月から今月にかけて、人間界の京の都で仏像の盗難が相次いでますとのはなし。経凛々綜合警備保経社は模倣犯の飛来を懸念して、妖界全土の寺院堂塔に対して「念彼観音力盗尋段段壊と唱えてみリン」と注意を呼びかけ中。
2009.02.07 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
ふぐぎ草 Fugugiso
●午前様に衝突してふくれっ面の海女房ならびにオトシモノを収拾しに行く狐狸によし。
くぢら巴 Kuzira-domoe
●海洋をさすらう犬神によし。
あみぐすり Amigusuri
●能楽をご鑑賞の土蜘蛛あるいは小平次によし。但しきんぴら物に合わぬ。
売れくれ Urekure
●いじゃろ転がし鑵子転がし桶転り土転び等コロガスのが生業のおばけによし。宿の浴衣地にも使わるる。
はたん杏 Hatankyo
●メリーゴーランドや観覧車が嫌いな首かじりや大首によし。
灸ふきん Kyuhukin
●なかなか出すものを出してくれない赤舌やスカ屁あるいはべか太郎によし。年よりには大きめに書くが流行りなり。
2009.02.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
●四日、競売骨唐傘大手のカサビーズにて、人間界から出品されたエドガー・ドガの使い古しコウモリ傘が、某手形傘によって落札されましたとのこと。驚くべきはその付け値で、約三十四億ペソ。コウモリ傘の落札価格としては近来稀に見る高額面だったとか。(狐火外電・英妖夕報)
2009.02.05 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
2009.02.04 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 広告
●けうけげんサン
……シーズー
「櫛が月に六十本はダメになるネ
●わいらサン
……ロットワイラー
「もぐらのニオイ嗅いでくれるヨ
●かっぱサン
……シーリハムテリア
「お彼岸過ぎると川で遊べるねー
●ゆきおんなサン
……チベタンスパニエル
「おうッ、チベチベの雪山育ちよ
●ひゃくめサン
……ダルメシアン
「このコに数では負けちったの
●やまちちサン
……キースホンド
「うひゃひゃひゃ、ハイ、キッス
●ほねくじらサン
……シェパード
「おいかけてくるんですよ、エェ
2009.02.03 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞
天花「ぶらぶらしててもヒマだからサ、都々逸でもつくって遊ぼうか。
井鼻「いいね、でもさ、ただつくるってのも詰らないョ。
下花「ならねェ…なんかお題をつけたらヨクネ?
痢花「んだらさ! ジンバブエってのはどんだ~か?
井花「ヤダよー、都々逸の文字数がインフレしそうで。
下花「ならー、損害が生じる可能性ってのはドヨ?
痢花「あ、おめぇてば昨日晩くまでネットしでたなコラ。
天花「あーーーーもういいッ! お題は下がるッ! ハイ、考えたり考えたり。
井鼻「えーーーーっ!
痢花「でけた!
井鼻「早いヨ! おい!
痢花「でるかでるかと吉の字探りヤタラ小銭をすった今日
天花「枝におみくじが下がるのネ、いいね、下ちゃんは?
下花「浅ましいわネ登るの止して他のおやまに熱上げる
天花「あ、下山したんだ、浅間山から。ホラ井ちゃん早く。
井鼻「そんなに早く出来ないョ、天ちゃんアンタがやんな。
天花「えっ、あたし? んー、なら、こんなのどうだい? わしとお前はどんどん焼きョるるやき焦がれまつばかり
下花「イイ文句だケド、途中なんだかわからなかったヨ。
井鼻「るるやきってなにさ! お題にそぐってないし!
天花「ヤダねぇ、ソコが洒落よ「さがる」だよ。
2009.02.01 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 色物
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Author:妖界東西新聞社
発行人=廣末妲腸
編集人=饅島和橋
画=氷厘亭氷泉
●2010年1月より、絵に登場の主な方々の簡略なプロフィールを付けておおくりします。
●画像および文章の無断転載を禁じます。
●当紙では一部で縦書タグを使用している為、IE以外のブラウザでは一部表示が乱れます。
●当紙はリンクフリーです。
●3月8日は「妖怪の日」につき休刊。