昔の古物買いろいろ

■しゃもじゆうれい(杓文字幽霊)――しゃもじのおばけ。手のひらがしゃもじのようになってるのが特徴。
かまどの灰買い――かまどの灰を買っていって職人(材料)や農民(肥料)として売る商売。
■かみのけびる(髪毛蛭)――うち捨てられた毛が変化するという虫。
すき髪買い――櫛を使ったときに出る毛のゴミを買って、かもじ屋などに売る商売。
■おきくむし(阿菊虫)――井戸に捨てられたお菊の霊がなったといわれる虫。ジャコウアゲハ。
やきつぎ屋――おっ欠けた茶碗や皿をその場で焼き継ぎして直してくれる商売。
■しっけんけん――雪の日に出るおばけで、ひとを縄でぐるぐる縛りにしてしまうとか。
ろうそくの流れ買い――とけたろうそくのカスを集めて買ってまたろうそく職人に売る商売。
■かさおばけ(傘お化け)――からかさのおばけ。
ふる傘買い――折れたり破けたりしたからかさを買ってかさ職人に売る商売。
■うしのときまいり(丑刻参)――頭にろうそく胸にかがみ手には五寸釘とわらにんぎょう。
とっけえべえ――古い釘や鉄くずと飴やおもちゃを交換してくれた商売。
■あかうし(赤牛)――淵や沼のなかに住んでいる主で、お膳やお椀を貸してくれたりも。
ふるわん買い――壊れたりした木椀を買ってくれた商売。
■ウイッチ(Witch)――悪魔と契約をかわして魔術がつかえる者。
ほうき売り――新品を売るほかに使い古したり壊れたほうきも取り換えてくれた商売。
■こさめぼう(小雨坊)――小雨のふるなか現れる托鉢姿のおばけ。
ふるだる買い――中身を使いきった空き樽を買ってくれた商売。
■うかりひょん――年がら年中ぼーっとしてるおばけ。
かみくづ買い――いらなくなったり損じたりした紙を買って紙漉きに売る商売。
2010.06.06 | | コメント(4) | トラックバック(0) | 新聞