二千百年未来記


■てんぐ(天狗)――様々な神通力をもっている山のおばけ。世の乱れるのは好き。
■かさおばけ(傘お化け)――からかさのおばけ。
■ひとつめ(一ッ目)――顔に目がひとつだけあるおばけ。
■ゆきのどう(雪のどう)――雪の降る日に「水をおくれ」と戸をたたいてくるおばけ。
■てまりおばけ(手鞠おばけ)――きれいな手鞠の化けたもの。
■おかいかんにょ(御貝官女)――あたまの上に貝の乗っているおばけ。
■こわい(狐者異)――無分別に人を害してくるコワイおばけ。欲の心のかたまりがこれになるといいます。
■ひとつみみのばけもの(一ッ耳の化物)――頭の上に巨大な耳が一ッだけついている猿のような姿をしたふしぎなけもの。
■もくずいも(藻屑芋)――わにのようなとげとげが生えている芋のおばけ。
■くわいおばけ(慈姑おばけ)――くわいに手足がニョッキリ生えたおばけ。
■はく(駮)――白い体に黒い尾、虎のような脚と一本のツノをもってる馬で、虎や豹がエサ。
■べとべとさん――夜道などでひとの後ろから足音を響かせてついて来るおばけ。
■かげまどり(陰間鳥)――若衆のおばけ鳥。
■あじのくされ(鯵腐れ)――だめになっちゃった鯵のひらきのおばけ。
●手鞠唄(御殿山)
奥さんへ。御殿山の花ざかり。ぺんぺんひいて参りましょ。
三重の重箱に。おむすびつめて。たたきごぼうにケシふりかけて。
しいたけさんにかんぴょうさん。赤貝さんに毛が生えて。もーさもさ。
2011.05.06 | | コメント(0) | トラックバック(0) | 新聞